迷走する乗り換えキャッシュバック規制

総務省の乗り換えキャッシュバック規制は、本来はその財源を高すぎる通信料金を抑え、ライトユーザー向けのプランを拡充させるために使え、という目的があったはずだった。

だが、各社とも申し訳程度に1Gプランなどを新設したものの、それを選ぶと月々の割引が少なくなる、安い通話プランは選択できなくなるなど、結局コスパが悪くなる設定になっている。

 

営利企業としては当然なのかもしれないが、結局のところお金を落としてくれるヘビーユーザーの方を優遇したい思惑が見え見えている。

 

その状態で乗り換えキャッシュバックを自粛させても、かえってユーザーが安く運用する道が狭まってしまい、本末転倒感が否めない。

 

 

格安スマホがライトユーザーをすくい上げるかとも思えたが、あまりにも通信速度が遅かったり、夕方にならないとまともにネットに繋がらなかったりといった状態なため、確かに安くはあるがライトユーザーに使いやすいかというと、首を傾げざるを得ない。

総務省の「モバイル市場の競争環境に関する研究会」の中でも、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授の黒坂達也氏は

「価格に反応するのであれば、MVNOはもっと選ばれていいのではないか?」

「価格以外にMVNO移行を阻害する要因(あるいは移行を積極的に拒む理由)が存在するのではないか?」

―― 黒坂達也慶應義塾大学特任准教授提出資料

と疑問を呈している。

通信速度の問題や、サポートなどを含めた品質への不安感が背景にあるものと考えられる。日本人のブランド信仰によって、大手キャリアがより好まれる傾向もあるかも知れない。

 

少しピーキーなところのある格安スマホは、どちらかと言うと特性をよく理解して、ポケットWi-Fiを使用していたり、2台持ちしたりするマニアックなユーザー層の方に使われている印象だ。

 

使いやすさでいえば大手キャリアの通信品質の方がはるかに上だが、機種の性能も上がっているため機種代も上がり、スマホ代は年々高くなっている。

結局、できる限り安く、かつスマホの機能を活用しようと思うのであれば、キャッシュバックや一括0円を活用して他の大手キャリアにMNP乗り換えする、相変わらずこの選択肢が有力な手段と言えるだろう。

 

 

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